伊藤製作所は、フィリピンの合弁会社であるイトーフォーカス(マンダルヨン市)での金型製作能力を増強する。現地日系メーカーなどの取引が拡大しているため。
生産能力は現在2面だが、機械設備を順次増強し2003年には同10面まで対応できる体制とする。
イトーフォーカスは現地事業家との合弁で97年に設立。順送り金型の製作とプレス部品加工、部品組み立てなどを手掛けている。
設立から2年を経て松下電産グループ、デンソー富士通テン、テクノエイト、独・テレファンケンなど大手企業の現地工場との取引が拡大している。
このため金型製作能力を拡大する事にした。現在2台のワイヤ放電加工機を、2000年から順次導入し、10台体制を目指すなど設備増強する。又、現地従業員の教育を徹底するほか、営業力も高める。プレス部品加工も需要増しを見込めることから、05年には年間売上高8億円を目指す。